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スイス・コテージ スタイル (1840−1860)【スイス・コテージ スタイル (1840−1860)】

ビクトリアン時代は、大きな富をなした産業資本家や貴族達の間で、海外に出かける事が資産家であることの証明であるかの様に、競って海外に出掛ていた時代でした。自分達の富を誇示するかの様に、ヨーロッパ大陸の中でも、当時異郷として英国にはない自然が特に美しかったスイスに旅行しました。

そこで見たままの美しい、コテージのデザインを取り入れた邸宅を持ち、高原の別荘生活のようにすることが、憧れのシンボルと考えられていました。
英国人は、国民性としても、イングリッシュガーデンに象徴されるように、自然に親しむ民族です。豊かな自然でつくられた湖水地方や、コッツウォルズ地方に、自分達の故郷という意識を持っていることでも知られています。
スイスは、「プロテスタントの住む清潔な国」であるだけでなく、英国同様に羊飼いが沢山の羊を放牧し、コッツウォルズに似た豊かな丘陵を持つ国です。その一方で、英国にはない険しい山岳地帯で構成された国でもあります。
その風景の美しさは、ビクトリアン時代、英国で重視されたピクチャレスクな景観の理想に近いものと考えられていました。
多くの英国人は、スイスにコテージを持っただけではなく、シャーレ(スイスアルプスにある羊小屋)を自分の庭に建設することを競い合いました。
米国に渡った英国人にとっても、英国の有産階級の理想や憧れの建築は、やはり大きな憧れになっていました。
多くの清教徒の子孫達で有産階級にのし上がった人々は、建物の外観にスイス・コテージのデザインだけでも取り入れようとしました。
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